ド田舎脱出計画20年物語

子育てしてると色々あります。全力で向き合います。ド田舎から大移動するまでを綴ります。

荒れる父親

私が実家に戻り

父は長男で住んでいた家は社宅

その社宅からさらに過疎の土地が父の故郷だ

私はそこへは絶対行きたくなかった

そこは祖母が暮らしていた

祖母は長男である父を溺愛し

父の弟や妹たちはその事を恨んでいる空気を幼少から感じていた


なのでこの土地ごと私は嫌だった

父が息子に変わりさらに暴君となるからだ

今思えばだが長男という重責が

本当は嫌だったのだろう


生まれ故郷に家を作り祖母と住み

自ずと母は姑と同居し

面倒をみることが無言の了解のように

粛々と新築が建てられていった

父親は荒れていった

母ともそうそう会話も無くなり

生まれ故郷の地域へ滞在が増えた


父が幼少期から世話になっている人が家を建てることになったようで

地域から出ていない大工の建てる家なんて

体裁大好きな母親の好みの家のはずなどなかった

夫婦は60歳を過ぎ

転居することになる

棟上げで飲み会

週末は新築の様子を見に飲み会

母も疲弊し

父は暴君とさらに変化した

地域性なのかとてつもない閉鎖的な思考が父を支配していく

冷めた目で父を見ることが出来るようにもなっていったので

私は自分の許容が増えたことに

喜んだものだ


そして

私も何とかなりそうな

何とかして

どうにかしてくれそうな

とりあえず良さそうな

どうにでもなれな気持ちで

結婚相手を探しはじめる

既に顔見知りの方が

事が進むのは早いかもしれん

そんな気持ちで

本当は探してはならないが

当時の私はそうだった